トップページ > 教員免許に関するコラム > 工業高校の先生の仕事内容
工業高校の先生の仕事について考えてみます。普通科の高校と違って、工業高校にはどんな特徴があるのでしょうか。
教員免許の取得から実際の仕事まで、様々な角度から紹介します。
「工業高校の教員になりたい」と考えている人は、得意の専門分野をもっている人でしょう。普通科の高校と違って工業高校の先生という道を選ぶわけですから、専門教科のプロフェッショナル、というタイプの人が多いイメージですよね。
大学の教育学部へ進んで教員免許をとった人もたくさんいますが、中には工学部や理工学部出身で工業高校の教員になる人もいます。
新卒だけでなく、大学卒業後に一般企業に就職したものの、「教員になりたい」という夢をかなえるために通信制大学などに入学し直して教員免許を取得する人もいます。
工業高校の教員免許を取得は、普通科の教員免許取得とどのような違いがあるのでしょうか。
高校の教員免許のなかでも、工業教科の免許取得には大きな特徴があります。
実は工業高校の先生になる場合は、教育実習に行かなくても教員免許がとれるのです。
これは免許法という法律で定められているもので、教育実習など教職に関する科目の単位は他の教科科目の単位と替えることができるようになっています。
たとえば、教育学部に行って教員免許をとる場合は、教育実習や介護実習を想定して単位をとるのでとくに問題はありませんよね。
でも、仕事を続けながら通信制大学で学び直す場合などは、教育実習によって長い休みをとらなくてはいけないという問題にぶつかってしまいます。
その点、工業の教科の場合、取得した他の単位があれば免許をとることができますので、仕事や他の勉強との両立も可能になるわけですね。
工業高校の学科と言えば、工業科、機械科、電気科、電子科、建築科、土木科などなど、とてもたくさんありますよね。情報系、デザイン系などの新しい学科もどんどん増えています。
もちろん工業高校にも国語や英語、数学といった一般科目はありますが、それぞれの学科ごとの専門教科を学ぶことができることが魅力となっています。
専門科目には座学もありますし、実習授業が多く取り入れられていることも大きな特徴の1つです。
工業高校の専門科目の先生が普通科目の先生と大きく違うのは、授業の部分でしょう。実習が多くなりますのでその準備といった仕事も多くなります。
その中で、進路指導や部活指導といった通常の仕事も行っていかなくてはいけません。
工業高校の先生に聞いた話ですが、工業高校の先生になりたい人が減っているそうです。特に地方ほど減少傾向だとか。理由は高校生には身近で働く先生の仕事が大変そうに見えるから等。
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